New means nothing.

パーソナルな話です。

様々な思いつきや悪ノリで道草ばかり食っていたら、あっという間に前のポストから10ヶ月も経ってしまいました。

私、ここ一年ちょいで、引越し3回、今後のためにと思い株式会社ガロモを設立、その直後から業務委託という形でちょっとおかしな仕事を始める、好奇心で参加した婚活パーティーにて一瞬にして結婚を決める、おかしな仕事を早々に辞める、辞めたら辞めたで暇すぎて身体を鍛え始め体重5キロ減の体脂肪7パーセント減、両家顔合わせの後そそくさと婚姻届提出、中国での割と特殊な取材体験、最後にアメリカ満喫の旅、アブダビへ移住、などなどの出来事が巻き起こってました。そして今、アブダビに到着してから早2週間が経ちました。

目まぐるしいようですがあまり何も考えていなかったせいか、全てにおいて実感がないままでしたが、新居を整えたり毎日家事をしたり早寝早起きをしたりと、今までにないライフスタイルを歩み始め、礼拝の時間になると町中に爆音で響くコーランを聞いて、あぁ遠い所まで来てしまったもんだと感じてます。街に漂う砂埃や独特なムスクの香り、現地の人々(一部だと思うけれど)のスパイスっぽいきつめの体臭や雑だけど気のいい業者さん達。悪いところがあれば良いところも沢山あるというのはどこも同じである。苦手だと感じていたことも少しづつ愛着が湧いてきそうな予感、、、だといいなぁ。

でも実際のところ、恋愛なんてすっ飛ばして良かれと思い勢いに任せ、お互いをよく知らず(良く言えば)昭和のお見合いのような結婚をしてしまい、その上ほぼほぼ興味本位でアブダビなんて思いも寄らなかった地に来てしまったので、好奇心では捩じ伏せることができない現実に直面してしまったかも、と、こちらに到着して3日目にしてようやく気づき、泣きながら両親に電話をして早々に心配をかけたけど、数日経って身の回りが落ち着いてくると、私はなんでもアリのオープンでリベラルな人間と見せかけつつも、心の中ではいつの間にか恋愛そして結婚に対しての固定概念が築き上げられていて、愛溢れる恋愛を経てのキラキラした幸せな結婚たるステレオタイプな概念に、実際のところ囚われまくっていたと今さら気付きました。しかし、何かしらの勘が働いた私の決断に後悔はしてないし、自分は自分、人は人、十人十色。まさに結婚も恋愛も何に関しても何が正解なんてなくて、人それぞれだと理解し受け入れるということをこの期に及んでようやく学んだ気が。それに、どんな問題も自分がどうプラスになるよう受け取れるか、自分がどうプラスになるよう行動できるか、全て自分次第だと。浅はかかしら。何よりも夫が前向きで柔軟、仙人のような人で良かった。

アブダビに引っ越すちょっと前に、ホノルル、シカゴ、ニューヨークを巡る旅をした時、ちょうど仕事が入って、incausa(インカウザ)というブラジル先住民の財政支援やチベット移民達のビジネスサポートをしているブルックリンはグリーンポイントをベースにしている工芸品ブランドの取材に行ってきました。元々は無一文、手作りのお香と仏教本を小さなテーブルに並べてベッドフォードの道端で売っていたのがブランドの始まりだったというヒッピーの芳ばしい香りのするお話をオーナーのビン氏から聞いたのですが、その小さなテーブルの上で販売していたという本をお土産にもらいました。小さなポケット本で、これはプロパガンダではないから!とビン氏は言っていたものの、DHAMMAPADA The Saying of the Buddaというこれまたヒッピーの芳ばしい香りのする仏教本。しかし、全てのチャプター、身に沁みることしか書いてなかったんです。この本、スーツケースに入れてアブダビに来ていたので、なんとなく毎日読んでいたら、毎日目から鱗状態。なんだかヤバそうな人みたいなことを言っていますが、人の心の拠り所や救いになるものがある、というのは良きことなんじゃないかな、信仰心を持つことは(それこそ押し付けたりせず、人それぞれだという理解がある限り)なかなか素晴らしいことなんではないかな、と思ったり。とりあえず、今までオープンに見えて信仰やらに対して割と閉鎖的だった自分がいたことに気付きました。

ちなみに、そのダンマパダより。
your worst enemy cannot harm you
as much as your own thoughts, unguarded.
あなたの最大の敵ですら自身の軽率な思考ほどあなた自身を傷つけることはない。
ですって。確かに〜

UAEの人口のうち、80%は移民。街の中はイスラム教徒もヒンズー教徒も仏教徒もクリスチャンもみなごっちゃ混ぜになっているけど争いも起きず一緒に働いて一緒に話して笑ったりしているのがごく普通のようなのでとても良い風景だなと眺めています。

ちょっとここから違う話になっちゃうけど、
インカウザのビン氏、サービス精神旺盛な上に気があって盛り上がったので、ボロッボロのバンで色んなところに連れて行ってくれました。工芸品を作ってる自社工房、一番美味しいお茶屋さん、キックスターターの本社など。こういうのなんか昔にも経験したことあるなぁと思い出したのが、私がニューヨークで働いていた時代に起きた出来事。

大学卒業直後のその当時、小さなギャラリーでコーディネーター駆け出しのようなことをしていて、完璧な英語でプレスリリースを書くなど、全て小さなことだけど自身の能力以上のことをしていた上に自信もなく仕事も出来ないのでボスからガンガンいじめられており、毎日ストレスで瀕死の状態。そんな中、チェルシーにあるとあるギャラリーのオープニングに行ってこいと言われ、心が死んだ状態で見に行きました。思い入れも興味もないので早く帰ろうとしてたら、見知らぬおじいちゃんにこのワイン飲め、と声をかけられ。なんかヤバそうな人だなぁと思っていたら、お腹空いてるか、SUSHI食べに行こう、奢るから!と言われたので、まぁいいかとついて行ってしまいました(ほんとは知らない人について行ったらダメだよ)。ギャラリーを出ると、これが僕の車、と、黄色いスクールバスを指差して言ってるから、またこいつ何言ってんだろうと思ったら、普通に鍵を開けて運転席に腰掛けて、大きい車欲しかったんだよね、とか言うから、このおじいさんほんとはただのバス運転手なんだろうなと思ったら、後部席に誰かいる。よく見るとあからさまにホームレスっぽい爺さんが座っててギョッとしたら、彼は住むところがないから、このバスの中に住まわせてあげてる、とおじいさんが言う。
これはやばい、なんか事件にまきこまれるかもと思ったけど、その頃は毎日が嫌で何もかもどうでもよくなってたから、えい、とバスに乗り込んでしまいました。ここまでくると、おじいさんが何をしている人か聞くのも愚問かなと思い、おじいさんに何も聞かないまま高級寿司屋の前に無事到着。ちゃんとスクールバスを駐車して、高級なお寿司をたくさんオーダーして、たわいもない話をして、おじいさん、飲酒してたからもうバスに乗せてもらうのは嫌だったので、そのまま連絡先も聞かずにタクシーに乗って帰路につきました。ちなみにおじいさんは、巻き寿司か何かをスクールバスの中の住人に持ち帰りしてあげてました。

すごく話が逸れたけど、こういうランダムな出会いと冒険は割と中毒性があって、未だ心落ち着かずにそういう出来事をアブダビでも他の土地でもまだまだ求めてそうな気が。という訳で、今後もふらふらと色々とおもしろい発見や事件の報告をして行こうと思います。かしこ。

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